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Journal of Orthopaedic Science誌 の2024年度best paper賞を受賞しました!

2025.04.03

 

次世代医療構想センターの阿部と申します。

日本整形外科学会の英文機関誌Journal of Orthopaedic Science(JOS)の2024年度best paper賞
論文「Deaths caused by osteoporotic fractures in Japan: An epidemiological study」
お選びいただきましたのでご報告申し上げます。

Deaths caused by osteoporotic fractures in Japan: An epidemiological study J Orthop Sci 2024 Nov; 29(6): 1477-1482

この研究は、2021年から取り掛かり、総務省統計センターのミクロデータを使用させていただき、
吉村健佑センター長、佐藤大介副センター長(現藤田医科大学教授)、当院整形外科の先生方のご指導を得て進めさせていただきました。
ご指導くださいました先生方、施設関係者の皆様に御礼申し上げます。

論文の中で触れました死亡統計は統計法に基づいております。
死亡診断書上の記載事項がより正確に詳細になりますと、骨粗鬆症が原死因となるものは、現状の19倍以上あるのではないかという分析結果をお示しております。
死亡統計はWHOへの提出が求められており、また、政府の施策策定の重要な基礎資料となる基幹時計の一つです。
統計情報の収集課程において、死亡診断書を利用して統計をとる業務統計的な側面と、この内容を市町村で人口動態調査票に転記して使用する調査統計的な側面とを併せ持つことが少し複雑です。
死亡診断書はセレモニックにご遺族へお渡しする場面が多いため、ご家族にご納得いただける記載内容であること、統計的にも精緻な記載であることが同時にもとめられますため、
配慮すべき項目は多岐に渡います。夜間の当直帯に生じることも多く、対応する臨床医は真価と問われます。

このような考察も含めさせていただいた論文が、日本整形外科学会の機関紙であるJOS誌に取り上げていただくことは非常に光栄です。

先日、2月28日に開催されました厚生労働省の国際疾病分類部会では、ICD-11の告示がいよいよ目前に迫っていることがアナウンスされました。
死亡統計に直結する大きな動きです。医療統計データを用いた分析と次世代の医療政策の画策は当センターの大きな仕事の一つです。
その根底をなす政府統計の精緻化に貢献すべく、今後も研鑽しまして、微力を注いでまいりたいと思います。