活動報告

WHO WHO-FIC MIDYEAR MEETINGに参加しました

2023.05.15

こんにちは、次世代医療構想センターの阿部と申します!

5月8日から5日間の日程でシドニーにて開催されたWHOのInternational Classification Family Med Year会議に、参加させていただきましたので御報告いたします。

(厚生労働科学研究補助金政策科学総合研究事業「International Classification of Health Interventions(ICHI)の我が国における活用・普及のための研究<川瀬班>から派遣していただきました)

この会議はWHOが管理する医療保健分野の国際分類(ICD,ICF,ICHIなど)の開発運営を行うもので、年に2回開催されます。

今回は、自分がメンバーを努めますFamily Development Committee (FDC委員会)とMorbidity Reference Group (MbRG班会議)を含めて、1コマ90分で開催されるの会議に14会議に参加しました。
話合いはときに会場外に及びましたが、常に興奮状態で5日間が過ぎました。

FDC委員会では、私の科研費での研究課題でもありますInternational Classificatoin of Intervantions(ICHI)について、ICD-11との連携利用の議論がなされました。
国内のDPC 診断群分類コードは現在はICD-10とKコードの連携により構成されていますが、この後継と目されるICD-11とICHIの分類基準策定及び連携方法については、今後、国内外での調整が必要になるものと思われました。

MbRG班会議では、ICD-11のweb上での検索ツールの開発について議論されました。
検索ツール開発の先行研究には日本診療情報管理学会の62人のメンバーによる日本発の研究成果も組み込まれています。
これを根拠としまして、非英語母国語国としての日本の立ち場を少しずつ主張してまいりました。

今後、議論はリモートでのスモールグループワーキングに引き継がれますが、国際間協調を模索しつつも、日本の現状に適した国際分類策定を希望したいところです。
医療DXの根幹の1つとなる医療分野の国際分類ですので、がんばってまいりたいと思います。

写真は、WHO International Classification Familyの責任者Robert Jakob氏を囲んで
(左から)中村記念病院副院長瀬尾善宣先生、筆者、聖マリアンナ医科大学理事川瀬弘一先生