CCDプロジェクトの活動

令和6年度 第1回 旭市糖尿病対策地域連絡会のご報告

2024.11.01

こんにちは。CCDプロジェクトメンバーの 三保健です!

10月22日(火)に旭市にて、令和6年度 第1回 旭市糖尿病対策地域連絡会が行われました。
当センターからは、飯田特任講師、三保保健師が現地出席いたしました。

今回の議題は令和5年度の連絡会で採択されました、旭市での地域共通の栄養指導用リーフレットについての案件が1題目となりました。
(令和5年度の記事はこちらです)

 

地域における糖尿病指導の方針の統一や、栄養士のいない薬局などでもしっかりと栄養指導ができるような内容となりました。
旭市における豊かな食文化の地域性を考えたリーフレットとなっており、地域でよく食べられる果物などや食べ物をとりあげ患者さんが自分の食生活を見直すきっかけとしてもらう目的があります。
また、理解の難しいカロリー表記などをあえて使用せず、ビジュアルや平易な言葉による伝わりやすさを優先して作成されました。
栄養士、医師、保健師の多職種が地域の基幹病院や本連絡会と綿密な連携をとりながら作成した全国的にみても貴重な取り組みとなっています。

リーフレットの実際の使用感についてインタビュー調査を医療者に、アンケート調査を患者さんに行いましたので、その結果を報告をしました。

使用感の調査結果についての説明

 

また、CCDプロジェクトでは、旭市民の塩分摂取量とカリウム摂取についての実態調査を旭市の健診と合わせて昨年から行っています。

2題目に、飯田英和特任講師より、対象者数のべ8000人近くにのぼる研究の結果報告が行われました。

引き続き健診にて、塩分摂取量とカリウム摂取に関する研究を行っていきます。

また、10月30日の公衆衛生学会でも本研究についての発表を飯田特任講師よりいたしました。

今後も発表の機会もありますのでぜひウォッチをお願いいたします!

飯田特任講師による研究結果の報告

 

令和4年に発足した連絡会を、今年度も継続して開催できました。
今後も、糖尿病治療や予防について、旭市地域の関係者の皆様と協力し取り組んでいきたいと思います。

今後も栄養指導用リーフレットの評価、そして研究の取り組みを引き続き行っていきますので、随時ご報告いたします。

■Cities Changing Diabetes(CCD)プロジェクトとは
世界有数のヘルスケア企業であるノボ ノルディスク ファーマ株式会社が、「糖尿病の克服」を目指し、都市における糖尿病増加抑制に取り組むプログラムで、2021年に世界で38番目のパートナー都市に千葉県の旭市が加わりました。
旭市と千葉大学医学部附属病院、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社が協定を締結し、糖尿病患者の発症抑制と重症化予防のための活動及び共同研究を進めています。

■旭市糖尿病対策地域連絡会
CCDプロジェクトの柱の一つである、糖尿病重症化予防において、地域の関係者と顔の見える関係づくりを行い、これまで以上に連携を強化していこうという目的で、糖尿病対策地域連絡会の結成に取り組み、2022年12月に連絡会が結成されました。