厚生労働省が「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き(第5版)」を公表しました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きは、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 4.2 版」から、新たな知見を更新されています。
「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き(第5版)」の内容・更新内容は以下の通りです。
更新内容の概要
1 病原体・疫学
○ 変異株について感染性や重篤度、ワクチンへの影響等の情報を更新
2 臨床像
○ 剖検の調査による報告を追加
○ 重症化リスク因子に妊娠後期を追加
○ 血栓塞栓症、小児家庭内感染、小児多系統炎症性症候群の国内データを追加
3 症例定義・診断・届出
○ 病原体診断を更新(新型コロナウイルス感染症病原体検査の指針・第3.1版に対応)
○ 届出は原則としてHER-SYSを活用することと記載
4 重症度分類とマネジメント
○ 中等症Ⅱにおけるネーザルハイフロー・CPAP使用回避の記述を削除
○ 自宅療養者に対して行う治療プロトコールを追加
○ 血栓症対策の治療内容を更新
5 薬物療法
○ 投与すべきでない薬剤(ヒドロキシクロロキン、リトナビル)について記載
○ 国内で承認されている医薬品にバリシチニブ(2021年4月23日追加承認)を追加
○ ファビピラビルの国内での観察研究結果を更新
6 院内感染対策
○ 感染者の授乳について更新
○ ネーザルハイフロー使用時の感染対策を記載
7 退院基準・解除基準
○ 懸念される変異株(VOC)感染者も同様の退院基準であることを記載
○ 人工呼吸器等による治療を行った場合を追加
改訂のポイント
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<厚生労働省:「新型コロナウイルス感染症 診療の手引き(第5版)」>
https://www.mhlw.go.jp/content/000785013.pdf
<新型コロナウイルス感染症 診療の手引き・第5版 改訂のポイント>
https://www.mhlw.go.jp/content/000785117.pdf
<厚生労働省:医療機関向け情報(治療ガイドライン、臨床研究など)>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00111.html