2025年9月22日に千葉大学の全学部対象科目である「学際的『医療』入門」の4日間に渡る集中講義を開始しました。
初日は、吉村センター長、厚生労働省の柴田課長補佐、宮崎大学の吉永尚紀教授、札幌医科大学の田所重紀准教授が講義を担当しました。
はじめに吉村センター長が医療と政策について講義をしました。
本講義は医学部のみならず、多様な学部の学生が履修しているので、様々な立場の学生が本邦における『医療』の現状、そしてこれからの展望を学ぶ講義となりました。
次に、厚生労働省の柴田課長補佐に「医療×政策」と題して講義を頂きました。厚生労働省の現役官僚による講義という大変貴重な講義でした。コロナ禍や、出産にかかる医療政策を例として医療政策の設計者たちが何を考え、どう働いているのか伺うことができました。
次に、宮崎大学の吉永尚紀教授に「社交不安症に対する認知行動療法のエビデンス構築と普及」と題して講義を頂きました。社交不安症に対する認知行動療法の有効性を例にしてエビデンスの確立から使われるまでの流れをご説明いただきました。
最後に札幌医科大学の田所重紀准教授に「哲学のすゝめ -「知の下僕・ゾンビ」にならないために-」という講義を頂きました。『アカデミック・コロニアリズム』の紹介のほか、精神療法と精神科医療と哲学についてご講義いただきました。
お忙しい中、大変有意義なご講義を賜りました柴田直慧先生、吉永尚紀先生、田所重紀先生に感謝申し上げます。
(文 萱原慎太郎)