活動報告

第83回日本公衆衛生学会総会参加のご報告①

2024.11.22

こんにちは!特任研究員の佐藤志央理です。

10/29~10/31に、第83回日本公衆衛生学会総会に参加してきましたので、ご報告いたします!

当センターからは7つの演題を発表いたしました。

2回に分けて、お送りいたします!

第一弾の今回は、4つの演題について、ご報告いたします。

 

①救急医療分野の国内処置介入と国際分類ICHIとのmappingについて 発表;特任講師 阿部幸喜

概要:救急医療超過需要の中、人材のインバウンドを念頭に、国内救急現場で求められる医療行為と専門医の要件を海外と比較するべく、国際医療行為分類ICHIコードへの変換の可否を探りました。NDBと救急診療指針を用いて、救急現場における頻回算定医療行為59項目を特定し、この93.2%はICHIにmapping可能であることを示しました。国際分類を介して国際間比較の垣根を下げて、医療サービスの流出入に備えたいです。

②検疫所における健康危機管理と今後の人材育成のあり方に関する研究 発表:インターン 廣谷らいら

概要:検疫職員向けの研修内容を提案するため、検疫所または支所の担当者に危機管理体制や新型コロナウイルス感染症等に関するヒアリング調査を実施しました。管理監督者が有事において理解し実践することが望ましい項目として、有事の組織体制、他機関連携、組織体制全般についての考え方があげられました。全職員向けには旅客等による過度なクレームや暴力行為に向けたプログラム、アンガーマネジメント、クレーム対応などが必要です。今後も検疫所における持続的な体制強化を目指します。

 

③厚生労働省キャリア形成プログラム等運用支援事業の取り組み 発表:特任研究員 佐藤志央理

概要:厚生労働省から受託した「キャリア形成プログラム等運用支援事業」について、①調査・分析②対応マニュアルの作成③相談受付④全国CC研修会の4本柱で実施しました。制度利用者がキャリアの実現と義務履行を両立できることが重要であり、それを支援するためのキャリアコーディネーターの対応、都道府県のキャリア形成プログラム運用、利用者の意見について、本事業を通じて課題を整理し取り組んでいきます。

④千葉県国保特定健診・後期高齢者健診における塩分過剰接種者の特徴 発表:特任講師 飯田英和

概要:千葉県旭市では20216月から官・民・学の協力で地域糖尿病対策プロジェクトを開始し、特定健診と後期高齢者健診において随時尿から一日塩分摂取量を定量的に評価する調査を実施しました。7711人が参加し、平均塩分摂取量は、9.6g/日、塩分過剰摂取者(111.85g以上)は高齢、男性、BMI高値、降圧薬や血糖降下薬の服用、汁物摂取頻度が高い、20歳から10kg以上の体重増加があるなどの特徴がみられ、このような背景をもった方への減塩を促していく必要があります。

第二弾もよろしくお願いいたします!